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増幅系セッティングについて

ファズ/オーヴァードライブ/ディストーション
これらのエフェクターを語る場合、先ずアンプの話から始めなければはらない。なぜなら、元々こうした歪み系エフェクターはギター・アンプ使用時に得られた、偶然の産物に端を発したものだからである。つまり、フル・アップにした状態のアンプにギターを直に突っ込んで鳴らしたときに、アンプがギターの音を忠実に(クリーンに)再生しきれなくなって(この状態を「オーヴァードライブ」またはオーヴァーロード状態」と呼ぶ)歪んだ音が出てしまったことが、ディストーション・サウンドの始まりと言えるからである。例えば、オーディオ機器の範疇においては、「歪み」というのは忌み嫌われるものであるが、ギター・サウンドにおいては、歪み成分を交えた方がよりロック・ギターらしい太いサウンドが得られるということは周知の通りである。

このことから、ギタリストの中にそうした歪みサウンドへの要求が高まっていったわけである。そこで、当初は各ギタリストが自分のアンプを使って歪みサウンドをコントロールしようと試みたのだが、ギターとアンプの入出力マッチングが良くなかったり、他の楽器とのヴォリューム・バランスの都合上、ギター・アンプの音量だけをフル・アップにはできないといった理由から、思い通りの歪みを得ることが難しかったのである。そうした問題をクリアーするために開発されたのが、ギター側からの入力信号を増幅することで、アンプのヴォリュームが低くてもオーヴァードライブさせることができる「ブースター」や「ファズ・ボックス」といったエフェクターであった。

ジミ・ヘンドリックスなどは、そうしたブースト系エフェクターを自己のサウンドに上手く取り入れて、効果的に使用したギタリストといえるだろう。しかし、「ファズ・ボックス」の音は直線的なトーンで、あまりにも強烈に歪み過ぎた(歪み具合の微妙なコントロールも現在のオーヴァードライブ/ディストーションに比べて難しかった)ことから、「チューブ・アンプが生みだすナチュラルなオーヴァードライブ・サウンドを!」というギタリスト側からの新たなニーズにより開発されたのが、「ディストーション」というわけである。

「ディストーション」はアンプが小音量であっても自然な感じで心地よく歪んでくれるため、当時流行していたフュージョン・シーンのギタリストにも歓迎されるものであった。その後間もなく「ディストーション」よりも更にチューブ・アンプによるオーヴァードライブ・サウンドに似たソフトな歪みが得られる「オーヴァードライブ」が登場。中でもBOSSの歪み系エフェクター第1号機「OD-1」はマーシャル・アンプとの相性の良さも手伝って、フュージョン、ブルース系からHR/HM系(特に'80年代中期のL.A.メタル・シーンにおいて)までの幅広い層のギタリストから支持を受けるに至ったのである。また最近では内部回路にデジタル方式を採用したディストーションや、各時代ごとに変化を見せるロック・シーンの傾向に合わせて、歪み具合のレンジを細分化し、更に各タイプに独自のサウンド・カラーを持たせた様々な歪み系エフェクターが登場している。

さてコントロールについては、それぞれ「FUZZ」「DRIVE」「DIST(GAIN)」で歪み具合を調節し、「LEVEL(OUTPUT、VOLUME)」で全体の音量(歪み具合も変わる)を設定。「TONE」が付いているものは、これにより音色の明るさを決める。尚、歪み系エフェクターを使う際には、エフェクターのキャラクターをより活かすために、アンプ側の設定をクリーンにしておいた方が良い。アンプのみで歪ませ過ぎると、そこで更にエフェクターを掛けることにより音が潰れてしまい、サウンドがノイジーになるので注意したいところだ。

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